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スポーツコラム

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【第7回】アジアリーグアイスホッケー ジャパンオフィス/山口盛之「『日本唯一の国際リーグ』を武器にアイスホッケーの魅力を伝えたい!」

この記事は1年以上前に掲載しましたので、情報が古い可能性がございます。

「『日本唯一の国際リーグ』を武器にアイスホッケーの魅力を伝えたい!」
アジアリーグアイスホッケー ジャパンオフィス本部 事業/総務 山口盛之
日本唯一の国際リーグであり、日中韓の計7チームが所属する『アジアリーグアイスホッケー』。アイスホッケーはとくに北米で人気のスポーツで、日本にも根強いファンがいます。今回、アジアリーグアイスホッケーのジャパンオフィスで事業/総務を担当する山口盛之さんに、日本におけるアイスホッケーの普及や国際リーグの発展に賭ける思いを伺いました。

 

 

– 現在、アジアリーグアイスホッケーのジャパンオフィスで働いておられます。
主にどのような仕事をされているのですか?

 

まずアジアリーグアイスホッケーとは、日本・中国・韓国のアイスホッケー協会が「アジアにおけるアイスホッケーの発展」などの理念を掲げて創設した国際リーグです。日本唯一の国際リーグで、各国にオフィスが存在するなかジャパンオフィスが中心となって運営しています。私はそのジャパンオフィスに在籍し、主に広報やスポンサー営業などの仕事を担当しています。

広報の仕事では、各チームやリーグの情報を配信したり、リーグ主導で行われる試合のタイムスケジュールの管理や会場との調整などを行っています。国際リーグなので、もちろん各国のチームともやり取りしますよ。英語が中心ですが、中国、韓国にはそれぞれ日本語ができるスタッフがいるので基本的に言葉で困ることはありません。

広報や営業とは別に、リーグ主導で行っているキッズキャンプも担当しています。これはアジアリーグアイスホッケーの選手がインストラクターとなり、子どもたちにアイスホッケーの楽しさや魅力を伝えるという取り組みです。選手とのふれあいを通じて子どもたちの夢を育み、アイスホッケーの普及や発展にも貢献できればと考えています。

 

 

– そもそもなぜ現在のお仕事を?

 

私自身は高校までバレーをやっていたんです。部活動以外にも、高校の練習が終わってから地元の実業団チームで、球拾いをさせてもらったり。そうした経験から、次第に「スポーツに関係する仕事をしたい」と思うようになりました。

 

その後はスポーツメーカーでアルバイトなどをしたのち、スポーツマーケティング会社に就職しました。その会社からラグビーやフットボールチームに出向し、主にファンクラブ運営や集客企画関係のお手伝いをしていたんです。スポーツマーケティングといっても日本ではなじみが薄いですが、スポンサー営業から告知、ファンクラブづくりまで幅広く経験を積んできました。

 

 

– そんな山口さんには、日本のスポーツビジネスの現状がどのように映っていますか?

「厳しい」というのが個人的な印象ですね。日本のスポーツビジネスを語る際によくアメリカやヨーロッパと比較されるのですが、そもそも日本と欧米では文化が違うんです。どういうことかというと、たとえばアメリカでは夕方の4時か5時に仕事を終え、家に帰ってから「いまから野球を観に行かないか」という感じで近くの球場に車を走らせ、いろいろなスポーツの試合を楽しんだりします。お金を払ってスポーツを観戦する文化があるんです。一方、日本はお金を払ってスポーツを見る文化が根づいていません。

 

たとえばよくこんな話をします。アメリカのカリフォルニア州と日本の面積はほぼ同じですが、カリフォルニア州はメジャーリーグが5球団なのに対して、日本にはプロ野球だけでも12球団あります。さらに日本にはJリーグのチームが40弱ありますし、バレーやバスケットボール、アメフト、ラグビー、アイスホッケーを始め数多くのスポーツがある。

 

何が言いたいかというと、日本という狭い国土に複数のスポーツが混在するなか、「うちだけにお金を払って観に来てください」と考えるのがそもそも難しいと思うんです。お金を払ってスポーツを観戦する文化がないという前提があるなか、多くのスポーツがひしめき合い、お客を奪い合っているということです。だから日本と欧米のスポーツビジネスを単純に比較しても意味がなくて、日本の現状を踏まえた上で何をするのかを考えなければなりません。

 

 

– なるほど…たしかに厳しいですね。そのなかで日本のアイスホッケーの
状況はいかがでしょう。

 

動員数を増やすのに苦戦しているのが正直なところです。スポーツの各競技で限られたパイを奪い合っている状況に加え、現在はスマートフォンやゲームも含めてさまざまなエンターテイメントがありますよね。そのなかで「アイスホッケーを観に行こう」とまでなかなか思ってもらえないんです。

 

そもそもアイスホッケー自体を知らない人が少なくありません。ですから、どうやって動員数を増やすかという以前に、まずアイスホッケーというスポーツを知ってもらうのが先決です。種目としての認知を高めながら、動員数確保に向けた取り組みも行う必要があります。

 

あと、スポーツビジネスに限らず日本はテレビの影響力が大きいんです。私たちが告知活動に力を入れても、テレビで他のスポーツが取り上げられると、お客さんはそっちに流れてしまう。スポンサー営業をしても、結局は「テレビで放送されるのか」「視聴率は何パーセント期待できるのか」という話になってしまうんです。

 

 

– そのなかでも日本唯一の国際リーグというのは、他のスポーツとの差別化になるのでは?

たしかに私たちの最大の武器かもしれませんね。「日本唯一の国際リーグ」という看板をもっとアピールし、各国とも連携して認知を広める努力が必要だと感じています。たとえば日本に韓流ブームが起きたように、アジアリーグアイスホッケーの試合でも韓国選手を応援する日本の女性ファンはいらっしゃるんです。アジアの経済成長は著しく、人口も多いので、日中韓の地域全体としての発展の可能性はありますね。

 

アイスホッケーの試合を初めて観た人に感想を聞くと、「ほかのスポーツと違う。とても面白い」と言ってもらえます。実際に観てもらうと一発で魅力が伝わるのですが…やはり最初の一歩をどう踏み出してもらえるか、これが最大の課題です。

 

アイスホッケーは「氷上の格闘技」といわれるくらいなので、熱い試合をイメージされている方が多いはずです。そうした魅力があるのはもちろんですが、スピード感であったり戦略戦術の面白さであったり、ほかにも見どころはたくさんあるんですよ。ぜひ一度リンクに足を運んでみてください。

 

 

– では最後に今後のビジョンをお聞かせください。

 

やはり毎試合、会場を満席にして、いま以上に盛り上げたいですね。いま日中韓の政治問題で揺れていますが、リーグのチーム同士は切磋琢磨し合う良い関係です。日中韓の各国のチームとリーグが協力し合ってリーグ全体を盛り上げ、日本においてはアイスホッケーの普及に力を入れていきたいと思います。

 

 

 


アジアリーグアイスホッケーは日本、中国、韓国の3カ国のアイスホッケー連盟が参加して行うクラブチームの国際リーグ戦である。
詳しくはこちらからチェック!
http://www.alhockey.jp/

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