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【第22回】杭州大金緑城サッカークラブ/鲍 仲良「中国の杭州から将来のスーパースターを生み出す」

この記事は1年以上前に掲載しましたので、情報が古い可能性がございます。

「中国の杭州から将来のスーパースターを生み出す」
杭州大金緑城サッカークラブ 副総経理 鲍 仲良
 

2006年からCSL(中国スーパーリーグ)へ参加(昇格)、中華人民共和国浙江省杭州市をホームタウンとする杭州大金緑城サッカークラブ。2012年シーズンからは元日本代表監督である岡田武史氏を監督に迎え、岡田氏を中心としたコーチ・他スタッフ陣には日本人10名が所属。昨年はCSL16チーム中11位、岡田監督体制のもと、今年はさらなる飛躍を目指す。今回は、そんな杭州大金緑城サッカークラブの責任者である「鲍(bao)ゼネラルマネージャー」にインタビューをさせていただきました。

 

――bao副総経理は、今年38歳とサッカートップリーグの責任者としてはまだ若い年齢だと思いますが、どういった経緯でこのサッカークラブで働く事になったのですか?

 

実は、私はかつて広州のCSL加盟クラブ(現在の広州恒大サッカークラブ)で働いており、その際に25歳でGMとなった経験があります。その時はCSLで最年少GMでしたよ。

 

サッカーに興味を持ったのは、1990年イタリアワールドカップが開催されていた時です。当時中学生だった私は、テレビで中継されていた試合を見て、一気にサッカーファンになったのです。ですがその時に興味を持ったのはプレイヤーでなく、サッカー中継を解説する人に興味を引かれ、サッカーファンとなったのです。その後、杭州大学で中文専門学科へ進学、この学科は日本で言う漢文を研究したりする学科です。最初の就職は広州にある医療機関で働いていたのですが、友人の紹介でたまたま広州吉利(広州恒大サッカークラブの前身)の社長と出会う機会があり、いつかはサッカーに関わる仕事をと考えていた私は、広州吉利の社長に誘われた事もあり、医療機関を退社、広州吉利へ入社したのです。このクラブで、25歳の時にGMを任せてもらったのです。今の杭州大金緑城クラブへは、クラブの社長と以前より面識があり、社長から「生まれ故郷である杭州に戻ってGMをやらないか」と言われ26歳の時に杭州大金緑城クラブへ、そして生まれ故郷である杭州市へ移ってきました。

 

 

――昨シーズンから、元日本代表監督の岡田氏が監督を務められていますが、これはbao副総経理がオファーしたのですか?

 

はいそうです。と言っても色々な方からアドバイスを頂き、岡田監督に依頼する経緯となったのですが。あれは、2011年11月です。次のシーズンに向けての新監督を探していた時、たまたま行った広州で、かつて杭州大金緑城クラブの監督も務めた事がある友人(当時は広州恒大に在籍)と会い、新しい監督としてふさわしい人がいないものかと相談したんです。彼は、「小野剛さん(当時は中国サッカー協会の依頼でコーチングライセンスコース指導、現:杭州大金緑城クラブ ヘッドコーチ兼U-20監督)という日本人指導者がいて、指導方法、サッカーへの考え方など非常に感銘を受けた」と、そして彼は、次期監督候補について、その小野さんに相談し、小野さんから岡田監督はどうかとの話があったのです。彼曰く、尊敬する小野さんが推薦する岡田監督なら間違いないとの事だった。当然、私も岡田監督の名前、日本サッカーにおける功績などは知っており、そんな岡田監督が来てくれる訳が、と思いましたが、とにかく杭州大金緑城クラブの社長に相談し、了承をもらった上で、オファーをさせていだきました。

 

 

 

――岡田監督に要請から契約まではどのようなやり取りがあったのですか?また、日中関係などを考えれば日本人監督である事で何か困難などありましたか?

 

岡田監督とは、2011年11月に1回、12月に1回、このクラブハウスへ来ていただき契約にいたりました。1回目にお会いした時点で、私は絶対この人しかいないと思いました。

 

  1. サッカー理論がしっかりしている
  2. 日本だけでなく韓国、中国も一緒に強くなっていくべき
  3. 中国でも東欧出身の外国人監督が活躍していたが岡田監督は東アジアの選手の特徴を熟知していて、W杯でもきちんと成果をあげている
  4. 岡田監督の人格につき、厳しい面も優しい面もあり、それぞれ評価しており、当然、トレーニング内容など技術面での秀逸な点も高く買っている

 

あと、私を含めクラブの考えとして、日本人監督を招聘すると国内からの圧力もかかってくるが、日中間の政治的な難しさをサッカーの交流を通じて何とかしたいというチームとしての思いがあったのも大きな要請理由かも知れません。

 

そんな思いをもって岡田氏には、正式に監督要請をし、承諾いただくことができました。

 

あと、これは笑い話ですが、当初岡田監督とコンタクトを開始した際、私どものサッカーレベルの低さを見て「興味を持てない」との返事だったんですよ(笑)。しかし、来中された際に、クラブ(杭州大金緑城クラブ)の設備・環境を見学してもらい翻意し、「(環境も素晴らしく)やってみたい」「育てがいのある若い選手が多い」と思っていただき監督を引き受けていただいたようです。

 

 

 

――今後についてですが、日本人スタッフを擁し、杭州大金緑城クラブをどのようなクラブに育てようとお考えですか?

 

クラブについては、トップチームを中心に岡田監督に全面的にお任せしております。私の仕事は経営の安定です。中国のトップクラブの大半が10:1です。投資が10で収益が1です。今私どもは観客動員で平均2万人を維持できるようになり4:1の関係まで持ってくることに成功しております。ですがまだまだ投資が収益を大きく上回る状況です。日本のJクラブ、特に昨シーズン優勝した広島のように“経営安定”と“シーズン優勝”を両立できるようなクラブにする事が、私のミッションです。本心で広島に経営について勉強しに行きたいと思っております。あと一つあるとすれば、杭州大金緑城クラブの若手選手から「スーパースター」を生みだしたい。今、U20、U18を日本人スタッフに指導してもらっています。日本のサッカースタイルを手本にし、このクラブ、地元である杭州市から海外でも通用するようなスーパースターをと考えています。そして、私自身は、“夢”を持ってこのクラブを世界に通用するクラブに育てていきたい。

 

 

●杭州大金緑城クラブの紹介と現地取材

【チーム・リーグ概要】

チーム名  :杭州緑城足球倶楽部有限公司

所属リーグ :China Super League(通称:CSL 中国スーパーリーグ)

ホーム   :中華人民共和国浙江省杭州市

スタジアム :浙江杭州·黄龙体育中心

収容人数   :52,000人

平均観客動員数:20,000人(昨年度実績)

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クラブ数  :16クラブ(2013-13シーズン、中国全土)

シーズン成績:10年シーズン  4位

11年シーズン  8位

12年シーズン11位

 

【クラブハウスの環境】

-杭州駅から車で1時間ほどの郊外にあり、練習グランド、宿泊施設、食堂、トレーニングジム、トレーニングプール、室内練習場とヨーロッパのトップクラブに匹敵するような施設を持っていました。

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練習グランド

とても立派な施設で、芝の手入れなども行きと届いていました。

計9面の練習場(人工芝x2、天然芝x7)

 

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室内トレーニング施設とプール

クラブハウスのとなりにあり、2階にトレーニング器具があり、1階がフットサル

コート。その隣にはプールがありました。

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宿泊施設

クラブハウスに隣接しており、ホテル並みの部屋でした。

 

食堂

トップチーム専用の食堂と下部チームが使う一般の食堂がありました。

 

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おまけ

-クラブ広報の方にクラブ内を案内してもらっている際に、偶然、岡田監督、小野コーチにお会いする事ができました。午前の練習が終わっての帰りのようで、13時からまた練習との事でした。

 

 

 


杭州緑城足球倶楽部は中華人民共和国の東部、浙江省杭州市を本拠地とするサッカークラブである。中国サッカー・スーパーリーグ(中国超級聯賽、国内リーグ1部に相当)に所属。
詳しくはこちらからチェック!
http://www.greentownfc.com/

 

 

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