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スポーツコラム

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【第23回】但馬アスリートクラブ/後藤知宏「但馬から世界へ!地元但馬のために今始動!」

この記事は1年以上前に掲載しましたので、情報が古い可能性がございます。

「但馬から世界へ!地元但馬のために今始動!」
但馬アスリートクラブ 代表 後藤知宏
 

「決して恵まれた才能ではなかった」と話す後藤知宏さん。進学校である兵庫県立八鹿高等学校で陸上生活を送る。理数コース(現:自然科学コース)で学んだにもかかわらず、陸上への想いを諦められず、大学進学時の選択は、陸上競技で名門の東海大学体育学部へ一般入試で進学。インドネシアでの陸上専門コーチを経て、帰国後の現在も現役選手として大会に出場する一方、地元但馬地方で陸上クラブを立ち上げ、地元有志と共に奔走する毎日。今回は、そんな但馬アスリートクラブ代表である後藤知宏さんにインタビューをさせていただきました。

 

 

――後藤代表は、ご自分で「決して恵まれた才能ではなかった」とお話しでしたが、陸上との出会い、なぜ陸上とかかわる事になったのですか

 

小学生の時、市の陸上大会にたまたま出場する機会があったんですが、その時が陸上との出会いでした。

 

小学校の時は、クラスでは足が速い方でした。そして中学校に入った時、もともと選択肢のひとつと思っていた陸上部を自然に選んだんです。長距離は得意ではなかったので、短距離を選択しました。中学校に入学した当時は100mが15秒0だったんですが、当時、私より速いタイムの女子がなんと!2名も。

 

そして、25名ほどいた陸上部の中では、後ろから2番目か3番目だったんですよ(笑)。当時、同級生で一番速い子は12秒9とか13秒1で走っていましたから、私は全然ダメでしたね。中学2年生になる頃には100mでは試合に出してもらえず、先生に勧められたハードル種目で試合に出してもらっていました。

 

 

――地元では進学校である八鹿高校へ進み、なおかつ理数コース(現:自然科学コース)にいらっしゃいました。なぜ普通に大学進学を目指すのではなく、陸上競技で名門の東海大学体育学部へ進学されたのですか

確かに、担任の先生からはえらくドヤされましたね(笑)。

県大会を最後に部活を引退する予定でしたが、引退してしばらくすると「もっと走りたい」と思うようになりました。これは、安易な考え方だったと思いますが、一流の施設、そして一流の指導者のもとで練習すれば、もっと成長できるのでは?と考えたんです。

周囲から、特に母親からは「本当にそれでいいの?」と心配されましたが、理系の道を捨て、陸上一本に絞り、東海大学体育学部へ進学しました。

 

実際に入ってみると、名門校だけあって自分の記録では通用するわけもなく、監督から「君の記録ではハードルはできない」と言われてしまいました。

 

当時、同級生にハードルで高校歴代2位の記録を持った選手がいて、彼との差は2秒以上も離れている状況だったので、当然といえば当然です。大学では短距離を専門に取り組みました。高校時代の100mの最高記録は11秒38でしたが、大学時代の記録は11秒07まで成長できたんです。

 

ただこの記録ではまったく通用せず、大学生活を終えました。現在の自己ベストである10秒82を出したのは社会人になってからなんです。

 

 

――大学卒業後ですが、普通の企業に就職する考えはなかったのですか

 

実は、陸上は大学までと決め、就職活動を真面目にして、東京のIT企業への内定を早々に決めていました。

ただ、教育実習で母校の八鹿高校に行った時、陸上部の指導をした子供達が、次の大会で良い成績を収める結果になったと聞かされ、就職する道を考えつつも、指導者としての生きがいも感じ始めていたんです。

 

東海大学時代にも野球部でランニングとフィジカル面の指導をする機会があり、当時東海大学の後輩だった菅野投手 (現:読売ジャイアンツ)にランニングの指導をしたこともあります。

そんな経験もあり、内定が決定していながら、指導者として陸上に関わりたいという思いが強くなり・・・、さんざん悩んだ結果、就職内定を断り、地元但馬の高校で非常勤講師をしながら陸上を教えることにしました。

 

 

――青年海外協力隊でインドネシアのジャカルタへ行き、地元の選抜チームのコーチをされていたとお聞きしましたが、その経緯を教えてください

 

インドネシアへ行くまでは海外旅行すらしたことがなかったんですが、一度は海外に行ってみたいという気持ちがありました。青年海外協力隊には、実は大学卒業前にも合格していて、パラグアイで体育教師として派遣される予定でした。

 

その時は地元で非常勤講師の道を選んでパラグアイへの派遣は辞退しました。2年ほど非常勤講師をした後に、今度は体育教師ではなく、陸上専門の指導者として派遣されることが決定し、ジャカルタへ赴任することになりました。

 

 

――ジャカルタの日本人向け新聞で、後藤代表が現地の子供を指導して全国優勝に導いたという記事を拝見しました

はい、現地ではジャカルタ選抜の中学生・高校生を指導していました。

2名の生徒を預かり指導することが決まったんですが、実は2名ともクラブでは落ちこぼれだったんです。

彼らは全寮制で学費、食費免除の環境の中で陸上に専念する特待生としてやって来た子供達です。

しかし、現地の厳しい指導方法についていけず、精神的にもモチベーションが上がらず、クラブではもうクビかな?という状況になっていました。

ちなみにインドネシアの陸上指導は、日本の昭和の頃じゃないですが、走り込みのような長い距離を走る練習を重視し、日本のような科学的で合理的な練習方法ではありませんでした。

また、指導者と選手は気軽に相談するような関係でもなかったのが実状です。そんな中で私の2名に対する指導は、衣食住をともにし、時には一緒に遊園地に行ったり、生徒の家で一緒にご飯を食べたりしながら、コミュニケーションを取ることから始まりました。

 

一方、陸上の練習では、より科学的で合理的な練習方法を取り入れました。同僚コーチはすべてインドネシア人で、生徒と同じような目線で接する私にかなり違和感を覚えていたようです。

 

正直、現地の指導者は私の練習方法に懐疑的だったと思いますよ(笑)。それでも、5か月経った頃、2人の指導選手がどちらもジャカルタの大会で優勝するまでになったんです。そして9月にはインドネシアの全国大会に短距離選手として出場する事になりました。とても嬉しかったです。

一時期は辞める事ばかり考えていた2人ですが、本当によく頑張ってくれました。指導していた選手が大きく成長してくれて指導者としてこれほど指導者冥利に尽きることはないと思った瞬間でした。

 

 

――現在、この但馬地方で陸上専門のクラブ、但馬アスリートクラブが8月の無料体験教室を皮切りとしてスタートしますが、立ち上げに至る想いや、今後のビジョンなどを教えていただけますか

帰国したのはこの5月末で、やはり就職せねば・・・と、いったんは関東にある体育大学受験のための予備校へエントリーし、先方からは良かったら当社へ来てください、と言っていただいていました。

しかし、地元但馬の陸上競技の現状を考えると、何かしたいという思いが常にありました。子供が減少しているのはどこも同じですが、地元但馬地方の小中高校生は、それ以上に減少の傾向があります。陸上部のない中学校は約半数にのぼり、私が学生だった頃と比べ、陸上がしたいのにできる環境がない、指導者がいない、といった現状があります。

そんな地元の状況を何とか自分の力で変えることはできないか・・・就職という当然の道の一方、そんな想いが湧き上がってきました。「迷ったらしんどい方を選べ!!」とかつて恩師に言われたことがあります。

 

今回もさんざん悩みました。結果はこの状況のとおり「地元で陸上専門クラブを立ち上げる!」やっぱりそんな道を選ぶことになりました(笑)。この但馬地方から日本だけでなく、世界で通用する選手を育てたい!また、社会人になって陸上がしたくてもできる環境がない方にも是非このクラブへ来て、もう一度、陸上に挑戦してほしい。このクラブを通じて地域に貢献できれば最高だと思っています。

今は立ち上げに向けて練習グランドの確保や、生徒の募集など忙しい毎日です。賛同して手伝ってくれる仲間も増え、8月4日のスタートに向け精一杯、頑張ります!!

 

 

 

後藤 知宏 経歴

1985年8月2日 兵庫県朝来市生まれ

2001年 兵庫県立八鹿高等学校入学

2004年 東海大学 体育学部 競技スポーツ学科入学

2008年 2年間地元但馬地方で非常勤講師として勤務、陸上部の指導を行う

2011年1月 青年海外協力隊としてインドネシア・ジャカルタへ陸上専門コーチとして赴任

2013年5月末 帰国

2013年8月2日 但馬アスリートクラブ始動!!

 

 

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但馬アスリートクラブ

但馬アスリートクラブは豊岡市・朝来市・養父市を中心に兵庫県の但馬地方で活動する陸上クラブです。子供から社会人、競技力を向上させたい人からスポーツを楽しみたい人まで誰もが一緒に汗を流せる、そんなクラブにしていきたいと考えています。
いつか但馬地方からオリンピック選手が・・そんな夢を見ながら、但馬地方のスポーツ発展のために活動していきたいと思います。。
詳しくははこちらから!
http://tajimaac.web.fc2.com/index.html

 

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