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【第24回】統一セブンイレブン・ライオンズ/中島輝士「台湾に来たからこそ知り得た『指導』とは!? 人生の節目、50歳からの野球道!」

「台湾に来たからこそ知り得た『指導』とは!? 人生の節目、50歳からの野球道!」
統一セブンイレブン・ライオンズ 監督 中島輝士
 

高校時代は甲子園に出場し、社会人野球時代はソウル五輪で銀メダルを獲得。その後はプロ野球選手として活躍したあと、現在は台湾の野球チーム「統一セブンイレブン・ライオンズ」の監督を務める中島輝士さん。「台湾に来て改めて野球を勉強させられた」――そうしみじみと語る中島さんの言葉には、野球に対する思いがにじみ出ていました。今回、そんな中島さんが台湾に行かれた経緯、監督の苦悩ややりがい、台湾に対する思いなど率直に語っていただきました。

 

 

――現役時代に輝かしい活躍をされていますね?

 

高校は福岡県の野球の名門、柳川高校(在籍中の途中までは柳川商業高校)に進学し、投手をしていました。高校1年の秋の神宮大会で優勝し、3年次には春の選抜にも出場しています。

 

高校卒業後は社会人野球チームを持っていたプリンスホテルに入社し、投手を続ける予定でした。ところが1983年に右肩鎖関節下の血行障害を発症し、腕が二倍くらいに腫れ上がってしまったんです。当時の医療技術では治療が難しく、止む無く投手を断念。その後は野手に転向し、とにかく「人よりも打ちたい」という一心でバットを振りましたよ。

 

 

――ソウル五輪では、4番・一塁手として銀メダルを獲得してますね。

 

はい、たまたまですけど(笑)。私以外に野茂投手や古田捕手など錚々たるメンバーがいたので、むしろ一緒に戦った選手の方が有名ですしね。その後は、1989年に日本ハムファイターズに入団してプロ野球デビューを果たしました。本当は前年にプロへの誘いはあったのですが、当時、オリンピックへはプロ選手は出場することができない規則だったので、オリンピック出場した後に入団させていただきました。ですが、すでに26歳だったので、プロとしては遅咲きでしたね。

 

プロ野球の開幕戦では、9回裏にプロ野球史上2人目の新人選手開幕戦サヨナラ本塁打を打ち、最優秀新人にも選ばれました。日本ハムで7年、近鉄(当時)で1年の現役生活を送り、その後はバッティングコーチやスカウトとして活動していました。

 

 

――2011年に台湾のプロ野球チーム「統一セブンイレブン・ライオンズ」のバッティングコーチに就任されています。

 

野球仲間から「台湾でバッティングコーチを探している」と情報をもらってね。ちょうど日本ハムでの仕事を最後に少し休息期間を置いていたところだったので、チャレンジすることにしたんです。統一セブンイレブン・ライオンズのトレーニングコーチは日本人だったので、彼と連絡を取り合ってコーチ就任までの準備を整えました。

 

バッティングコーチに就任した2011年度のシーズンは台湾リーグで優勝。翌年の2012年もコーチの予定だったんですが、当時の監督が不祥事で退任し、「監督をやってほしい」と急きょ頼まれたんです。監督は大変だとわかっていましたが、断る理由もないのでね。2012年の前期(台湾リーグは前期、後期の2期制)から、監督としてチームを率いることになりました。2012年の前期は2位に12ゲーム差をつけて優勝し、41勝という記録も打ち立てました。

 

 

――通訳がいるとはいえ、言葉が通じない環境で監督をするのは大変だと思います。コミュニケーションの難しさは感じられませんでしたか?

 

もちろん言葉の苦労はありましたよ。でも、それ以上に私が野球を勉強させられましたね。日本でコーチをしていたときは、当たり前ですがお互いに言葉が通じます。だから、何かあっても言葉で解決できるんです。でも台湾ではそうはいかない。では何が必要かというと、選手やコーチととことん付き合うしかないんです。

 

言葉に頼ってコミュニケーションをしてきた人間が、ひとたびそのツールを失うと、別の何かで補おうとするものです。私の場合、その〝何か〟とは選手に対する思いでした。「この選手を何とか上手にしてあげたい」――そうやって親身になり、身振り手振りも交えて体当たりで指導を続けました。そんな私の思いが選手たちに伝わったのかもしれません。

 

言葉で意思の疎通が図れないからこそ、腹を割った関係づくりの大切さを痛感しました。言葉を超えた指導を続けていくと、自然と選手との信頼関係が築かれていくんです。だから2012年の成果につながったのかもしれません。これは大きな自信になりましたね。

 

 

――監督にはチームを勝利に導く責任が伴います。その重責を台湾という異国の地で務められていかがですか?

 

コーチ時代はある程度選手と楽しく接することができるのですが、監督になるとそうはいきません。監督はチームを勝利に導くために決断が求められます。誰を起用し、誰をスタメンから外すか――この采配いかんでチームの勝ち負けが決まる。そしてその結果に対して責任をとらなければならない。その意味で監督は孤独ですよ。

 

監督の最大の仕事は、選手のモチベーションを高めることだと思っています。そのためには選手、一人ひとりの性格を知らなければなりません。叱咤激励して奮起する選手もいれば、叱るとダメな選手もいる。もっといえば、台湾という国民性も理解したうえでの発破のかけ方もありますから。台湾では、どちらかというと叱るより、他の方法でモチベーションを高める必要があると思いますね。

 

 

――現在は単身赴任で台湾で生活されていると伺いました。普段はどのように生活されているのでしょうか?

 

海外生活ということでいえば、キューバやイタリアに1ヶ月ほど滞在したことはあります。でも数年も居を構えるのは台湾が初めて。だからふと寂しくなるときもありますが、幸いにも台湾の人はほんと優しいんですよ。だから僕は台湾が好きです。

 

とはいえ、家族は日本に置いてきたし、日本のように友だちもいないので、話し相手なんてそんなにいないですよ。ではどうやってリフレッシュしているのかといえば、一つは歩くこと。歩くとリラックスできるし、何より脳が活性化して、考えがまとまるんですよ。あるいは「あのとき彼にああ言ったけど、きつく言うのは逆効果だったかな」と振り返ったりね。

 

今年で台湾に来て3年目になります。台湾に来たのが49歳で、いま51歳。「50にして天命を知る」じゃないですが、人生の節目で台湾に来たのには、何か意味があるような気がしています。

 

日本でコーチを数年勤めましたが、こっちの1年は日本の5年に相当するんじゃないかと思うほど密度が濃い。この歳になって本当にいい経験をさせてもらっています。50歳を機に、「野球を改めて勉強してこい」と野球の神様に言われたんじゃないかと思うほどですよ(笑)。機会があれば、また日本でもやりたいですね。選手との関わり方から指導まで、この経験を活かせると思いますから。

 

●統一セブンイレブン・ライオンズの紹介と現地取材

 

チーム名 :統一セブンイレブン・ライオンズ

所属リーグ:中華職業棒球大联盟

ホーム  :台湾台南市

スタジアム:台南市立野球場

球場歴史 :1931年設立、台湾で最も古く有名なスタジアム。

収容人数 :1万1000人以上

平均観客動員数:5000人以上(休日)

 

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ホームスタジアム】

台湾新幹線の台南駅からは、車で25分程の場所。ローカル線の台湾駅からはすぐの便利な場所にありました。今回インタビューのセッティング、球場内の案内と、統一チームのご担当者様に本当によくして頂きました。スタジアムは、戦前の1931年に日本人の手によって建設されたそうです。台湾では一番古いスタジアム。

 

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とても立派なスタジアム、芝の手入れは、ほぼ毎日行われています。

 

【スタジアム席】

 

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・上記写真中央の青色の席はファミリー用の席で、

1人/360TWD(約1,188円)  5人/1800TWD PIZZA(約5,940円)

なんと!無料で唐揚げがついてきます。

 

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・上部のガラス張りの部屋は関係者席(エアコン付き)

 

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・バーベキューをしながら試合を見る席もあり、なかなか新鮮です。

41組収容可能、4人で1260TWD(約4,100円)の値段で、さらにバーベキュー用のお肉や野菜もついてくるそうです。また、バーベキュー席のとなりにはカップル専用席もありました。1人300TWD (約990円)飲料付

 

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・球場の外壁には今までのチームや選手などの記念写真も貼っています。

 

【おまけ】

球場内を案内していただいている際に、体の大きな方がおられ、どこかで見た事ある人だなと思っていたら、統一チームの担当者の方が、郭源治(かく げんじ)だよと。中日ドラゴンズで活躍した、あの郭源治元選手でした。

 


統一セブンイレブン・ライオンズ(トンイ・セブンイレブン・ライオンズ)は、台湾の中華職業棒球大聯盟所属のプロ野球チーム。前身は統一棒球隊。
詳しくはこちらからチェック!
http://www.uni-lions.com.tw/

 

 

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