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スポーツコラム

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【第30回】ジャパン・ベースボール・マーケティング/村山賢一郎 「進化しつづける事!プロ選手を目指す若者達を支える独立リーグとして」

この記事は1年以上前に掲載しましたので、情報が古い可能性がございます。

「進化しつづける事!プロ選手を目指す若者達を支える独立リーグとして」
株式会社ジャパン・ベースボール・マーケティング 営業統括 村山賢一郎
 

新潟県に生まれ、小さい頃から野球を見るのが大好きだったと語る村山賢一郎さん。そのキャリアは、マイクロソフト、DeNAと誰もが知る大手IT企業で管理職として活躍されました。そんな村山さんが、BCリーグの運営に参加するに至るまでの経緯、今後のビジョンなどについてお話を伺いました。

 

――お生まれは新潟県ですよね、やはり小さい頃は野球少年でいらしたのでしょうか

いえいえ、草野球程度はするのですが、どちらかというと小さい頃から見る専門ですよ。

プロ野球球団がない新潟県でも山深い街で育ったため、プロ野球を観戦すると言っても年に1度か2度でした。そもそも新潟県ではプロ野球の試合はほとんど開催されないですからね。

 

ですから、大学進学で上京してきた時は真っ先に後楽園と神宮球場へ行って、プロ野球観戦ですよ(笑)。いや、あの時は本当に嬉しかったです。

 

 

 

――大学卒業後は、どんな企業へ就職されたのですか

 

最初に就職したのは出版社です。テレビやラジオ面の配信を行う日刊編集センター(株式会社日刊編集センター)という会社で、日刊スポーツと共同通信社、朝日新聞社が共同出資した会社でした。84年に新卒で入社してから14年間働きました。

 

ちょうど、私が退社する間際の90年代後半、インターネットが急激に普及しだした頃で、インターネット配信用に電子番組表(EPG:エレクトリック・プログラム・ガイド)を作ろうと言う話が社内で持ち上がったのです。日刊編集センターは、テレビ・ラジオ面を専門に扱う会社なので、当然番組データを持っている。いかにしてこれをネットに表示するかということで、当時のパートナー企業と共にEPG実現のため開発を行っていました。

 

そんな時、普段から読んでいた「インターネットマガジン」という、広告が一冊のうち半分を占める雑誌(笑)にアメリカでWebTV(http://ja.wikipedia.org/wiki/WebTV)というテレビを使ってネットに接続ができ、さらにアナログ電話回線を利用してサクサクっと動く優れものが登場という記事を目にしたのです。

 

早速、EPG開発のパートナー企業でもあった大手電機メーカーの部長に記事を持っていき「部長!これはすごいシステムですよ。これからはこういった企業と組んで仕事しないと!」と話したのです。なぜか、その時、部長は私の話をニヤニヤしながら聞いていたんです。その後すぐにニュースで知ったのですが、その大手電機メーカーがWebTVと組んで日本でWebTVのサービスを始めることになったんです。「なんだよ、知ってたのか!」と思ったのですが、偶然にもその部長が中心となって活動し、米国WebTV社とのジョイントベンチャーを提案、日本上陸に結びつけた方だったのです。

 

――時代に呼応するように、村山さんもインターネットの方向へ進むことになられたのですね。

 

そうですね。先ほどのWebTVの日本上陸のニュースのすぐあとに、その部長から呼び出され、「村山、日本でWebTVがスタートするからお前も来い!」と言われ、そのまま14年間務めた出版社を退社、新しく設立される会社へ行くことにしたのです。

 

実は、その新しく設立される会社ですが、私が転職する寸前にマイクロソフト(日本マイクロソフト株式会社)がWebTV社を買収したことによって、いざ初出社してみると、名刺はマイクロソフトとなり、メールアドレスもmicrosoft.com となっていたんです。

 

マイクロソフトでは、WebTVを普及させるため、シニアマネージャーという立場で全国へ出向いてセールスセミナーを開き、講師としてサービス説明を行っていました。ですが、4年ほどして、突然サービス終了の決定があり、私は会社に残って1年半のサービス終了業務を行うか、退社するかの選択を迫られました。そんな中、突然、DeNA(株式会社ディー・エヌ・エー)の南場社長からメールがあり、オークションサイトの営業部長として来てくれないかとの内容でした。南場社長とは面識はなかったのですが、おそらくマイクロソフト時代にどこかで知っていてくれたのか、偶然にも誘いのお話があったのでDeNAに移る事にしたのです。

 

――IT企業で活躍しておられたのに、どういった経緯で野球リーグを運営する会社へ

 

当時、DeNAは30名ほどの所帯でまだまだ赤字が続いていましたが、ショッピングを中心に数字(売上)も上がりだし、2005年にはマザーズに上場するまでになっていました。ある日、私の弟である村山哲二(代表取締役)から「実は、独立リーグを作ることを考えている」と相談を持ちかけられ、計画書を見せられました。弟はまだ少し迷っている様子でしたが、その場で「やるべきだ」と背中を押し、DeNAで頂いたストックオプションを使って弟が作ろうとする野球の「独立リーグ運営会社設立」の原資として利用できるようバックアップすることにしたんです。弟である社長が立ち上げに奔走し、2007年、当時4球団で開幕すると、今度は私がDeNAを退社し、この会社(BCリーグ)へ合流し営業面で会社を支えることになりました。

 

 

――今はリーグとしても安定してきていると伺っていますが、当初は大変だったのでは

今も大変ですよ、「安定」なんてとてもとても。
リーグスポンサーになっていただくのも大変で、今もスポンサー営業を欠かしませんが、1,000件アプローチして2,3件がやっとスポンサーになっていただける、そんな状況です。おかげさまで今球団がある福井、石川、富山、新潟、長野、群馬では、各地域の新聞社様のご協力により新聞掲載していただいていて、各地域における知名度は確実に高まっています。ですが東京ではスポーツ新聞に小さく、隅の方に掲載されるだけ。やはり苦労します。リーグ運営会社も加盟球団もカツカツでやってますから、お互い台所が厳しいのはいっしょ。リーグ運営会社も独自に収益を生み出さなければいけない。
ですので、常に新しいことにチャレンジしていく必要があります。

 

 

――新しいチャレンジとは、具体的にどんな事をなさっているのですか

 

近年、日本のNPB(プロ野球)で活躍する選手で、独立リーグ出身の選手も出てきています。NPBを目指す若者達からの注目もありますが、最近では、「世界一の育成リーグへ」をスローガンに、アメリカでのトライアウトを実施したり、コロンビアリーグへの選手派遣、オーストラリアプロ野球への選手派遣など、海外リーグとの連携を積極的に進めています。

先日のトライアウトには、メジャーの関係者も視察に来るなど、少しずつですが取り組みの成果が出てきているんですよ。

 

また、「オールド・ルーキーたちの参戦」ではないですが、巨人やメジャーで活躍した木田投手が石川ミリオンスターズに、ロッテ、阪神で活躍した小林投手が群馬ダイヤモンドペガサスに。かつて大舞台で活躍した選手たちが、若い選手に交じって汗を流しています。これは観客動員にもつながりますが、一線で活躍したプロの姿勢を若い選手達が学び、レベル向上にも一役かっています。BCリーグとしても積極的に受け入れていきたいと思っています。

 

更に最近は、NPBの二軍登録選手を独立リーグに派遣してもらい、現役のNPB選手が、独立リーグでチームの一員として活躍している例もあります。NPBの二軍ではなかなか出場機会がない選手に対し、実戦のチャンスを与える場になっているんです。独立リーグ側は選手の報酬が節約できるという大きなメリットがあります。こういった取り組みはNPBにとっても有益なものとして理解していただいています。

 

――今後、リーグ運営で必要なこととは、村山様はどうお考えですか

 

やはりマネタイズが重要ですね。リーグと球団が協力して、マネタイズ機会を増やしていく事を考えるのが重要ですね。取り組みとしては、海外リーグに、BCリーグの所属選手が認められ、移籍する事で発生する移籍金。これを球団・リーグ収益とするようなビジネスを進めていければと考えます。たとえば南米のサッカークラブがヨーロッパのチームへ選手を供給する事で収益を得るようなモデルです。その収益を原資に、ビッククラブへ移籍できるような選手を育てるような良い循環が持続可能なリーグや球団にできると思うのです。リーグとしても、台湾プロ野球や韓国、アメリカの独立リーグなどと交流機会を増やす施策を次々と打ち出し、収益モデルを作っていきたい。そうする事で、育成リーグとしての注目も集まると思いますしね。さらにそういった環境をより効果的に進めるためにも、ITサービスにも積極的に挑戦していきたいと思っています。

 

――最後に、村山様がBCリーグを支えようと思ったことは何だったのですか

 

私は新潟県という土地で生まれ、野球を見るのが何よりの楽しみでした。しかし、残念ながら新潟県にはプロ野球球団がなかった。だから身近にレベルの高い野球の試合を見られる環境ではありませんでした。今は故郷の新潟にもBCリーグ球団があり、シーズン中はいつでも試合を見ることができるようになりました。新潟の方々またプロ球団のない地域の方々に、本格的な野球の試合をお見せできれば、こんな幸せなことはありません。

 

 

 

 

 

ベースボール・チャレンジ・リーグ(Baseball Challenge League)は、日本の北陸・信越地方5県と関東地方1県を活動地域とするプロ野球の独立リーグ。

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