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【第33回】アルビレックス新潟プノンペンFC/池田憲昭「『サッカー×経営』という『夢の仕事』との出合い」

「『サッカー×経営』という『夢の仕事』との出合い」
アルビレックス新潟プノンペンFC ジェネラルマネージャー 池田憲昭

 

アメリカの大学院でMBAを取得後、ボストンのIT企業でマーケティングの仕事に就いていた池田憲昭さん。日本に帰国後、IT系企業を経て現在、「アルビレックス新潟プノンペンFC」のGMとしてチームの立ち上げに奔走されています。GMに就任された経緯、カンボジア現地でのチームづくりの苦労、アジアでチームを経営する目的など、貴重なお話を伺いました。

 

 

――いまアルビレックス新潟FCプノンペンのGMをされています。ご自身もサッカーをされていたのですか?

 

新潟アルビレックスBBプノンペン-池田 憲昭小学4年生の時にサッカーを初めてから留学時代や社会人になってからもずっとサッカーは続けていました。大学時代にはサッカーサークルを立ち上げたりもしたのですが、先日、そのチームの20周年記念パーティを開催した際、多くの後輩たちが集まってくれて、「このチームでプレーできてよかった」と言ってくれました。長く愛されるチームに育っているのを知ることができ、本当に嬉しかったですね。サッカーは、自分の人生で最も影響を受けたスポーツです。

 

一方で大学時代、サッカー以外の事もできる自分を目指したいと思い、大学4年次に1年間休学してアメリカに語学留学しました。英語を学ぶなかで会社経営に興味がわき、今度は日本の大学卒業後にアメリカの大学院に留学し、MBAを取得しました。MBA留学をするなら社会に出てからのほうがいいといった情報もありましたが、いまやってみたいという気持ちを優先し、アメリカに渡りました。

 

――ご自身の気持ちに従い、絶えず成長されてきた印象を受けます。MBA取得後は就職されたのですか?

 

MBA取得後、ボストンのIT企業でインターンシップの機会をもらい、そのまま正社員になりました。データマイニングのソフトウェアなど扱っている会社です。競合他社のリサーチを行い、自社がどのような戦略をとれば他社に勝てるか、というマーケティング戦略や営業戦略を立案していました。

 

大学院も含めてアメリカに約9年在住したあと帰国し、IT企業に入社。マーケティングコミュニケーションやイベントプランニングなど幅広くマーケティングを担当したのち、外資系のIT企業に転職しました。アメリカで学んだ語学や知識を活かす目的に加えて、マーケティングの幅広い経験を積むための転職でした。

 

――順調にキャリアパスを積み重ねられてきたなか、どのような経緯でGMに?

 

新潟アルビレックスBBプノンペン-池田 憲昭3ITを軸に会社経営に近づいていくキャリアパスを描いていたのですが、転機は偶然やって来ました。外資系のIT企業で働いていた2013年3月、バンコクに出張した際に旧友とお酒を飲む機会がありました。その際、旧友が連れてきたのが、アルビレックス新潟シンガポールのCEOを務める是永だったんです。

 

そのときは普通に別れましたが、後日、日本で是永に再会する機会があり、3度目に会った際に「カンボジアで設立するサッカーチームのGMをぜひやってほしい」と打診されました。昨年(2013年)10月のことです。

 

突然の話で驚きましたが、「こんなチャンスは二度とない」と思いました。最も影響を受けたサッカーというスポーツで目指していた会社経営の2つに同時に取り組める好機だったわけですから。

 

是永から話をもらったあと、両親と海外に旅行し、冷静に考える時間を持つことができました。自分の気持ちに正直に向き合った結果、それでも「絶対にGMをやらせてもらいたい」という気持ちが強かった。さらに両親も背中を押してくれました。GMの話を相談したところ、「思い切ってやってこい」と言ってくれたんです。アメリカに留学した際もそうだったのですが、両親は常に私がやりたいことを応援してくれます。旅行を通じて決意を固め、是永にぜひやらせてほしいと意志を伝えました。

 

――カンボジアという異国の地で、ゼロからの立ち上げで大変だと想像します。

 

新潟アルビレックスBBプノンペン-池田 憲昭2是永から10月に話をもらい、11月中旬にはカンボジアに来てチームづくりを始めました。チーム名は「アルビレックス新潟プノンペンFC」で、カンボジアのプロサッカー1部リーグに2014年1月から新規参入することが決まっています。その交渉は是永のほうでやってくれていました。

 

GMの活動としてはまずトライアウトを実施し、カンボジア人の選手を獲得することに取り組みました。現在、チームづくりのため、現地のクラブとの練習試合などを始めています。ただカンボジアはインフラが未整備で、フィールドを見つけるのさえ困難な状況です。使えるサッカー場が見つかったとしても、電車やバスはないので、その場所にどうやっていけばいいかもわからない。日本では考える必要のない問題にぶち当たり、一つずつつぶしながらやっているところです。日本とは異なる環境でチャレンジする難しさと面白さを感じていますね。

 

そのほか、スポンサー営業を行ったり、ウェブサイトの構築やチームを強化する為に選手獲得をしたり…やるべきことは山積しています。カンボジア現地のスタッフは私一人なので大変ですが充実していますよ。

 

――監督は決まっているのですか?

 

アルビレックス新潟プノンペンFC-池田 憲昭4日本人の監督に決まっています。

なぜ日本人なのかといえば、「日本のスポーツビジネスの輸出」を目的にしているからです。

当チームに所属する選手のほとんどはカンボジア人で、今後、リーグ規定の外国人枠(5人)を利用して日本人選手を獲得しました。

日々のトレーニングや試合を日本のクオリティで指導することで、カンボジアサッカーのレベルアップに貢献したいと思っています。

 

アルビレックス新潟、そしてその母体のアルビレックス新潟シンガポールが築いてきた日本のサッカークラブの経営手法や社会貢献活動を通じて、現地でのスポーツの価値を高め、今後の日本のスポーツビジネスを牽引するロールモデルになることを目指します。

 

たとえばアルビレックス新潟ではトップチームを頂点にユース、ジュニアユース、スクールなどの下部組織を形成しています。あるいはアルビレックス新潟シンガポールではサッカースクールやチアリーディングスクールを運営しています。こうした成功モデルをベースに、カンボジアでも地域密着で日本のスポーツビジネスの定着を図っていきます。

 

――最後にGMとして、また個人としての今後の目標をお聞かせください。

 

新潟アルビレックスBBプノンペン-池田 憲昭チームのコンセプトは「Wings of Passion.~情熱の翼~」です。いまカンボジアは目覚ましい経済発展を続けています。当チームが地域密着で活動することで、現地の人の夢や希望をかなえるお手伝いをしたいですね。同時に、海外でプレーしたい日本のサッカー選手の受け皿となるようなチームを目指します。チームづくりとしては、3シーズン以内に優勝戦線に加われるように強化するのが目標ですね。

 個人的な目標は事業ともかかわってくるのですが、

日本人が海外に出ていく流れをつくりたいと考えています。経済が成熟し、市場が縮小するなか「日本」という狭い枠内だけで勝負する時代ではありません。

目線をアジアに転じると、可能性が飛躍的に広がります。

 

サッカーを通じて日本人が海外で活躍できる基盤づくりに貢献していきたいですね。

 

アルビレックス新潟プノンペンアルビレックス新潟プノンペンFC

アルビレックス新潟FCプノンペンは、カンボジアのプロサッカー1部リーグに2014年1月から新規参入するプロサッカークラブです。 

「国際貢献」と「今後の日本スポーツビジネスの輸出」を目的として立ち上げるアルビレックス新潟FCプノンペンは、所属するほとんどの選手をカンボジア人とし、リーグ規定の外国人枠を利用して日本人選手を獲得する予定です。日々のトレーニングや試合を日本のクオリティで指導することで、カンボジアサッカーのレベルアップを図ります。

詳細は今後更新されるアルビレックス新潟プノンペンの公式WEBサイトにて発表される。

 

アルビレックス新潟プノンペン

 

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