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スポーツコラム

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【第36回】アルテリーヴォ和歌山/辻本茂輝「人生を懸けて、Jリーグクラブを作り上げていく」

この記事は1年以上前に掲載しましたので、情報が古い可能性がございます。

今年の1月にオファーを頂いたのですが、監督がいなくてかなり困っているような状況だったみたいで。実はアルテリーヴォとはヴィッセルに入る前に一度接触したことがあったのですが、当時はまだ現役を引退するかどうか迷っていたし、指導もしたことがないのでお断りしたんです。でも5年経ってまた連絡をくれて。
ヴィッセルとは契約が1年残っている状態で、今年もやりますと口頭では伝えていた上でのオファーだったので、ヴィッセルにもかなりの迷惑をかけて出てきた感じです。
ですが、意外と自分の中ではチャレンジしなあかんなという気持ちの方が強くてすぐに行くことを決めました。なので和歌山に来るときに、ヴィッセルの契約残して途中で来るし、人生懸けて来るので一生面倒見て下さいね、と伝えています。(笑) このクラブで、ここ和歌山で、Jリーグを作るためにやるんで、と。

 
 

――辻本監督の就任からしばらくして、元日本代表の永井雄一郎選手もアルテリーヴォ和歌山へ移籍されました。永井選手加入のキッカケというのは何かあったのですか

 

永井君とはワールドユースのチームメイトでしたが、永井君が一つ上です。年明けに松田直樹さんのイベント(新春ドリームマッチ群馬2014)で群馬の温泉旅館にヒデさん(中田英寿)たち参加したメンバーで泊まっていたんですが、たまたまお風呂で永井君と一緒になって近況報告をしていて。永井君はまだチームが決まっていないと言っていて、僕自身もアルテリーヴォが決まりかけくらいの時で。その後しばらくしてからまだ移籍先が決まっていないということだったから、僕の方から永井君に電話しました。永井君はプロ選手だし、お金のことやカテゴリーのことはもちろんあるんだけど、「どうしても和歌山でJクラブを作るために力になってくれませんか」と。クラブにも絶対に必要な選手だからとかけ合い、永井君の代理人に会いにGMと東京まで行って正式オファーをしました。永井君は結構早い段階で返事をくれましたね。プレーヤーとして、必要として貰えるところにいきたいというのは常々言っていましたから。

今のチームは、やれないことはないというのは感じるのですが、大事なところで勝ちきれなかったり気持ちが切れてしまったり、メンタル的な弱さや未熟さがまだこのチームにはあるなというのを当初感じました。やはりプロ経験者がいるのといないのとでは、若い子に与える影響も絶対違うし、実際来てもらってそういう姿勢で毎日過ごしてもらっているので、すごく助かっています。まさか本当に来てもらえるとは思っていませんでしたから。
永井君には申し訳なかったかなというのはあります。もっともっと出来るのに、このカテゴリーに呼んじゃって。指導者としての悩みどころですね。子どもたちに教えている時も特にそうだったけど、現時点の自分の指導でその子の一生を左右してしまうじゃないですか。そういうことを考えるとすごい責任だなと。だから永井君には感謝しかないです。よくぞ来てくれたと。宣伝効果もすごいですしね。入団が決まった時はヤフーニュースにも大きく載りましたし、対価が足りないくらいです。
 
 

――監督になられて約半年。直近での目標をお伺い出来ますか

 
目標というか、まずクラブの組織自体をもっと大きくしっかりしたものにしていかないといけないなと思います。Jリーグに上がるために何が必要なのかと考えると、まずは下部組織やサッカースクールの存在だと思うのですが、来た時は何にもなかったんです。当たり前だと思っていたことが当たり前ではない部分もあったりしたので、そういうところからやっていかないとダメだと思って色々提案しました。まずはとにかく早く子どもたちがサッカーをする場所をクラブとして作らないといけないとGMにかけ合い、やっとこの夏休みからサッカースクールがスタートします。
会場を一緒に下見し、会費の設定とか子どもの練習着はどうするかとか。そういうこともヴィッセルの時にしていた経験があるから、色々チームに提案出来るわけで。これまではJリーグ経験者がいなかったというのは大きいと思います。チームの結果を残すことは監督としてもちろん大事ですが、クラブとしてはスクールを始めて軌道に乗せることが今年の一つの目玉じゃないかなと思っています。西浜というところにフットサル場(和歌山市西浜・西浜ハットトリック)が5面ほどあるので、選手もコーチとして入ってもらって、そこで小学生を対象に1クラス20人くらいを目途に考えています。まずはスタートして子どもたちがどれくらい来てくれるかですね。
それに、自分たちのクラブでお金を生み出して、選手を雇用出来るような流れに絶対なっていかなければいけないと思っています。そうしなければ、選手たちもこのクラブにいたいと思ってくれない。いい加減なチームやなと思われて辞めていかれるよりも、やはり長くいてくれて、皆で上がっていけたらと思います。若い子たちに将来がないと思われたら、クラブは衰退していくばかりだと思うので。
 
 

――監督業だけでなく、一緒にチームを作っていく裏方の仕事も結構されているのですね

 
もう、現場どころじゃないなという感じですね、正直。(笑)全国に出ていくにはクラブが未熟過ぎるので。まずは出来るだけ地域の人と交流するために中学校や高校の部活に指導に行ったりだとか、出来るだけ色んなところに顔を出して交流出来ればと思い、自分ひとりでちょこちょこ回るようにしています。
現場で結果を出すことが一番興味を持って貰えることだろうけど、それだけでもダメだし。
地域にうまく溶け込んでいければと活動しています。

 

作り上げていく遣り甲斐は半端ないです、夢がデカ過ぎて。これが達成出来たらすごいやんと思います、何年かかるか分からないけれど。自分がJクラブにいたから感じるのか、自分の街にJクラブがあるのは幸せなことだったし、和歌山にもそれが出来たら。和歌山を盛り上げるキッカケになれたらなと感じます。

 

 

アルテリーヴォ和歌山

和歌山県をホームとするJリーグ加盟クラブの創設を目指して県内の有志が集い2006年『NPO法人和歌山からJリーグチームをつくる会』が発足。県民への公募により誕生したチーム名はイタリア語のARTE(芸術)+ARRIVO(到達)を組み合わせた造語。2007年和歌山県社会人サッカー連盟に登録。2012年に関西リーグ1部に昇格。昨年度の成績は6位。

 

詳しくはこちらからチェック!
アルテリーヴォ和歌山公式ホームページ

 

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