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スポーツコラム

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【第13回】横浜FC スポーツクラブ/奥寺康彦「女子サッカーを生涯スポーツへ。新チームでなでしこリーグをめざす」

この記事は1年以上前に掲載しましたので、情報が古い可能性がございます。

「女子サッカーを生涯スポーツへ。新チームでなでしこリーグをめざす」
横浜FC スポーツクラブ 代表理事 奥寺康彦
1977年に旧西ドイツの名門チーム「1FCケルン」とプロ契約を交わし、「プロサッカー選手」としてデビューされた奥寺康彦さん。帰国するまでの9年間、当時世界最高峰のリーグといわれたブンデスリーガ(西ドイツ1部リーグ)で活躍。帰国後は古河電工とのプロ契約で現役を続け、引退後の1999年、横浜FCの初代GMに就任されました。現在は横浜FCの会長を務めながら、横浜FCスポーツクラブの代表理事も兼任し、女子サッカーチーム「横浜FCシーガルズ」の立ち上げから運営まで手がけられています。そんな奥寺さんに、サッカーチームの運営サイドとしてのご苦労や、女子サッカーの環境整備や普及にかける思いについて伺いました。

 

 

――1999年に横浜FCのゼネラルマネジャー(GM)に就任されました。その経緯をお聞かせいただけますか?

 

横浜フリューゲルス(横浜F)がなくなったあと、1999年に横浜Fのサポーター有志によって「横浜フリエスポーツクラブ」(横浜FC)が創設されました。その際、リディ(ピエール・リトバルスキー)から、「横浜FCの監督を任されることになった。チーム内に信頼できる人がほしいからGMをやってほしい」と頼まれたんです。話を聞きにいくと興味を持っているスポンサーもいるし、市民クラブで運営するという。面白そうだと思って引き受けました。

 

チームを新規に立ち上げると、本来は地域リーグからのスタートになります。ですが横浜FCの場合、特例でJ2の下位組織であるJFL(日本フットボールリーグ)からの参加が認められました。そしてJFLで2年間2位以内に入ればJリーグに昇格できる、そんな条件つきでスタートしたんです。リディのもとでコーチや選手たちが本当にがんばってくれてね。2年連続で優勝し、2001年のシーズンにJ2昇格を決めました。

 

GMとしてチームをゼロから立ち上げたので、選手集めには苦労しました。他のチームとの契約がまだの選手を急きょ15人リストアップし、「横浜FCが正式にチームとして認められたら契約するので力を貸してほしい」と説明して。それで日本サッカー協会に許可をもらい、JFLでプレーできるようになった。

 

潤沢な運営資金はなかったので、選手との年俸交渉も当時は私がやりました。「がんばって結果を出せば少しはアップできるけど、これだけしか出せない」と正直に話をして。「もっと給料がほしければ、ここを踏み台にして活躍し、J1に移籍していいから」と鼓舞したりもしましたよ。しぶい顔をしていた選手もいたけれど、一丸となってJリーグへの昇格を決めてくれましたからね。

 

 

――2000年からは代表取締役社長も兼任されました。

 

横浜FCはソシオ制度といって、当初は「ソシオ・フリエスタ」という任意組織が運営主体となり、会員(ソシオ)が3万円の年会費を払って運営するしくみを採用していたんです。フリューゲルスのサポーターを中心に「横浜FCは自分たちが支えているんだ」と熱い気持ちの人たちが集まってくれて、チーム発足の2年目には会員数が3000人を超えました。

 

でもJリーグに昇格する時期に、運営会社とソシオ会員との間で問題が起きました。その際に社長を引き受けてほしいと頼まれて、新しいチームの後援組織「横浜FCクラブメンバー」を立ち上げて再スタートを切ったんです。

 

当時、会社は経営面で大変な状況になっていました。それまで社長なんて経験したことがなかったので、ちょうど会社を退職することになっていた友人に声をかけて来てもらい、財務管理を全面的に見直してもらったんです。当時は赤字を出さないためにはどうすればいいかとずっと考えていましたから、その人が来てくれて正常な状態になって感謝しています。

 

 

――現在は横浜FCの会長をされながら、新たに一般社団法人横浜FCスポーツクラブの代表理事に就任されて、女子サッカーチームの横浜FCシーガルズを立ち上げられました。

 

横浜FCシーガルズの前身は、1976年に発足した横須賀シーガルズFCです。横須賀のトップチームは神奈川県女子サッカーリーグに所属していましたが、さらに上を目指して一般社団法人横浜FCスポーツクラブと提携を結び、2013年2月に横浜FCシーガルズに名称を変更したんです。

 

横浜FCが女子チームを持つ余裕はないので、新たに横浜FCスポーツクラブを立ち上げて、助成金とスポンサー資金で女子チームを運営することになりました。意外にもこれまで、横浜市にはサッカーの女子チームがなかったんですよ。横浜市長の林文子さんも応援してくれています。幸いにもスポンサー企業も興味を持ってくれて、ユニフォームも練習着もスポンサーマークで埋めることができました。あくまでも私たちの感触ですが、女子サッカーに興味を持ち、支援をしたいと思われている企業さんは多いと思いますよ。

 

シーガルズの目的は、女性の生涯スポーツとしてサッカーができる環境をつくること、さらに女子サッカーの普及や強化をめざしていくことです。なでしこの活躍で女子サッカーが一躍注目され、女性がサッカーをする環境や待遇面がよくなってきている兆しは少しはありますが、まだまだこれからというのが実感ですね。シーガルズには高校生から社会人まで所属していて、社会人は10名弱かな。そんな彼女たちが安心してサッカーに打ち込める環境をつくるために、社員として働ける環境も私たちが提供するんです。

 

 

――そんな横浜FCシーガルズの目標をぜひお聞かせください。

 

4月からシーズンが始まります。みなさんに期待していただいていますし、やはりいい報告をしたいですね。私たちが目標にしているのは、3年以内になでしこリーグに挑戦できるチームに仕上げること。そのためにまず神奈川1部リーグで優勝し、次のステージである関東リーグをめざします。あるいは皇后杯で関東代表になれば、なでしこのチャレンジリーグに昇格できるチャンスがあるので、その道もめざしますよ。

 

先日も練習試合を見ましたが、選手たちの技術面やフィジカル面はまだまだこれから。でも、少し練習すればすぐよくなる選手もいたので楽しみですね。私は直接指導はしないけれど、一緒になってサッカーをすることもありますね。でもついていけなくてね(笑)。彼女たちほんとうまいんですよ。

 

 

 

 


神奈川県横浜市に本拠地を置く女子サッカーチームである。
詳しくはこちらからチェック!
http://www.yokohamafc.com/yokohamafc-seagulls/

 

 

 

 

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