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【第1回】府中アスレティックFC/中村恭平「チームのブランド価値を高めるため、スポーツビジネスのトリプルミッションに注力」

この記事は1年以上前に掲載しましたので、情報が古い可能性がございます。

「チームのブランド価値を高めるため、スポーツビジネスのトリプルミッションに注力」
府中アスレティックFC ジェネラルマネージャー 中村恭平
 
府中アスレティックFC(日本フットサルリーグ Fリーグ所属)の創設メンバーであり、東京リーグ、関東リーグ、Fリーグの開設にも尽力された中村恭平さん。今回、フットサルとの出会いからチームの運営ノウハウまで、フットサルに20年以上関わってきた中村さんならではの熱い思いを伺いました。
 
 
– 現在、府中アスレティックFCのGMとして活躍されている中村恭平さん。
フットサルに出会ったきっかけをお聞かせください。

 
私が高校3年のとき、地元の東京都府中市で第1回サロンフットボール大会(現・府中市フットサル大会)が開催されました。当時は〝フットサル〟という名前自体が日本に浸透していなくて、サロンフットボールやミニサッカーと呼ばれていた時代です。私は小学時代からずっとサッカーに打ち込んでいたこともあって、「何だか面白そうだ」ということで中学時代の仲間や後輩を集めて出場したんです。結果は予選敗退でしたが、「素晴らしい競技だ」と一発で虜になりましたね。ちなみに、この大会は今年で26回目の開催を数え、3000人の市民が参加する伝統ある大会になっています。
 
大学進学後はサッカー愛好会に入り、同時にフットサルも続けていました。そして就活の時期を迎えたとき、サッカー協会に就職してフットサルの普及活動に携わりたいと思ったんです。しかしサッカー協会は新卒は採用していないという。どうしたものかと考えあぐねていると、「スポーツビジネスも手掛ける広告会社に入れば」とある方からアドバイスをいただき、大手広告代理店に入社しました。それから約20年、昼間は仕事をがんばり、アフターファイブと土日はフットサルに捧げてきた人生ですね。
 
– 広告代理店で働きつつ、なぜ府中アスレティックFCを創設することになったのでしょうか?
 
学校の施設を市民に開放する〝学校開放〟というのがきっかけとなり、府中市では体育館でフットサルが盛んに行われるようになったんです。私も社会人になってからは、小学校の体育館を使ってフットサルを続けていました。サッカー協会が主催するフットサルの全日本選手権(現・PUMAカップ)では、兄弟を中心に結成したチームで優勝までしたんですよ。

こうして府中市は〝フットサルの街 府中〟とまで言われるまでになり、私たちが活動していた体育館にも強い選手が集まってきていました。「ならば日本一を目指すチームをつくろう」ということで、有志が中心となって『府中アスレティックFC』を2000年に創設したんです。チーム立ち上げと同時に私はプレーヤーを引退し、初代監督に就任しました。

チームを創設してからは、日中は仕事をして夜はみんなと練習し、また都内に戻って仕事をするという、超ハードな生活が続きましたね。また、府中アスレとは別に、フットサルの東京リーグ、関東リーグ、そしてFリーグの開設にも携わってきました。3時間ほどしか寝られない日々が長く続きましたが、仲間と共通目標に向かって努力をするのが好きなので苦労はなかったです。2010年に自らが起業した会社の代表を辞任し、現在は府中アスレのGMとしての活動が中心となりました。

 

– チームのGMとして、具体的にどのような活動をされているのでしょうか?
 
スポーツチームを運営するためには「チーム力強化」「ファン獲得」「資金集め」の3つが必要です。これは〝トップスポーツビジネスのトリプルミッション〟と呼ばれるもので、GMとしての仕事もこの3つに集約されています。私は5人兄弟の真ん中で、小さいころから調整役に徹していました。ですから、GMという立場でチームをまとめるのは性に合っているんです。

府中アスレは創設以来、「府中市民の誇りとなる地域密着型サッカー/フットサルクラブ」の実現をミッションに掲げて活動してきました。チームが市民から愛される存在になるためには、多くのファンの方々の支えが必要ですし、そのためには何よりもチームが強くなければなりません。さらにチーム活動を支える運営資金が安定して入ってくる仕組みも必要です。この3つのバランスをとりながら、ミッションの達成に向けてチームを束ねるのが私の仕事ですね。

 

– チーム運営のポイントや、現在、力を入れておられることを教えてください。
 
スポーツチームは、まさにブランドだと思っています。だからチームの顔となる選手のブランド価値を上げ、ファンの獲得につなげなければなりません。府中アスレには実力的にもルックス的にもいい選手がそろっているので、彼らの存在をより広く知ってもらう活動に力を入れています。
 
その意味で、ムジカラボさんの選手フィギュアは重宝しているんです。なぜなら、ファンサービスに活用できることに加え、選手にとっての意識喚起にもつなげられるからです。選手が活躍して人気が出れば、フィギアの価値も高まりますよね。「自分のブランド価値を高めるのが大事」と選手自身に認識させるうえでも、フィギアは欠かせないツールなんです。言ってみれば、EXILE(エグザエル)ならぬ〝アスレザイル〟をつくろう、ということですかね(笑)。
 
もう一点、GMの仕事として力を入れているのがスポンサー集めです。チームの運営を安定させるためには、継続的に資金が入る仕組みが不可欠です。大きな資金を単年で提供していただける企業さんも大事ですが、たとえ小さな資金でもチームの価値を見出してくれて、活動を長期的に応援していただけるスポンサーの協力を得られるよう努力しています。身の丈にあった経営を続けながらチームを成長させ、府中市のみなさんに真に愛されるチームに育てていきたいですね。
 
フットサルの魅力は、応援しても楽しいし、自分でやっても楽しいところです。Fリーグが開設されてフットサルを応援する機会が増えましたし、フットサル場も全国各地に広がってきました。これからもフットサルの普及のため、そしてチームミッションの達成のため、フットサルと共に人生を歩んでいきたいと思います。

プロフィール

中村恭平(なかむら きょうへい)

1968年12月26日 東京都府中市出身

小学校からサッカーを続け、高校3年時に参加した第1回府中市サロンフットボール大会(現・府中市フットサル大会)がきっかけでフットサルの魅力にとりつかれる。大学ではサッカー部に所属せず、フットサルの選手として活動し、地元府中市での普及を行う。1997年、兄弟とともに参加した第2回全日本フットサル選手権(現在のPUMAカップ)で府中水元クラブが優勝。

その後、2000年に、市民の誇りとなるクラブを目指して結成した『府中アスレティックFC(日本フットサルリーグ Fリーグ所属)』の初代監督に就任し、指導者としての活動を開始する。2007年、フットサル女子日本代表監督として、アジアオリンピック委員会が主催するアジアインドアゲームズで優勝。2009年には同大会で2連覇を達成。現在は、府中アスレティックFCのGMとしてクラブの強化を担当。また、日本サッカー協会フットサル委員会の委員として、日本のフットサルの普及と指導者の育成などにも携わっている。

 

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